行政相談委員意見とは?

私たち行政相談委員は、日々の相談活動によって得られた情報や経験から感じた、行政の改善に関する意見を、総務大臣に提出することができます。これを「行政相談委員意見」と言います。
行政相談委員意見の内容は、総務省から各府省に通知されるなど、行政運営の改善に役立てられています。


行政相談委員意見による改善事例

行政相談委員意見によって、実際に改善が図られた事例をご紹介します。

事例1:衆議院議員総選挙と最高裁判官国民審査の期日前投票について

委員意見内容 改善結果
衆議院議員総選挙の期日前投票日より、最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票日が短いため、最高裁判所国民審査に投票できない場合がある。
衆議院議員総選挙と国民審査の期日前投票日を統一してほしい。
最高裁判所裁判官国民審査法が改正され、国民審査の期日前投票の期間が衆議院議員総選挙と同じ期間になりました。
委員意見内容
衆議院議員総選挙の期日前投票日より、最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票日が短いため、最高裁判所国民審査に投票できない場合がある。
衆議院議員総選挙と国民審査の期日前投票日を統一してほしい。
改善結果
最高裁判所裁判官国民審査法が改正され、国民審査の期日前投票の期間が衆議院議員総選挙と同じ期間になりました。

事例2:入院申込時の連帯保証人について

委員意見内容 改善結果
入院の申込時に、必ず家族以外の保証人を求められた。入院の準備の際に保証人を探すのは負担が大きく、また、社会全体では単身者が増加しており、困る人も増えると思われる。
入院時に保証人を必ず求める運用を見直してほしい。
入院費の支払いを担保する方法として、クレジットカード番号の登録や保障会社の活用など、保証人以外の選択肢も検討するよう、周知されました。
委員意見内容
入院の申込時に、必ず家族以外の保証人を求められた。入院の準備の際に保証人を探すのは負担が大きく、また、社会全体では単身者が増加しており、困る人も増えると思われる。
入院時に保証人を必ず求める運用を見直してほしい。
改善結果
入院費の支払いを担保する方法として、クレジットカード番号の登録や保障会社の活用など、保証人以外の選択肢も検討するよう、周知されました。

事例3:津波警報・注意報の表示の統一

委員意見内容 改善結果
テレビ局によって、津波予想地域の色分け表示が異なっている。
視聴者が誤解しないよう、気象庁で色分け表示の統一基準を定め、テレビ局はその基準に基づき放送してほしい。
気象庁は、放送事業者に対し、津波情報の色使いを統一するよう働きかけました。
その結果、大津波警報は紫色、津波警報は赤色、津波注意報は黄色に統一されることとなりました。
委員意見内容
テレビ局によって、津波予想地域の色分け表示が異なっている。
視聴者が誤解しないよう、気象庁で色分け表示の統一基準を定め、テレビ局はその基準に基づき放送してほしい。
改善結果
気象庁は、放送事業者に対し、津波情報の色使いを統一するよう働きかけました。
その結果、大津波警報は紫色、津波警報は赤色、津波注意報は黄色に統一されることとなりました。